<画像:jpg>もっと文章が早く書けるようになりたいです。今回は7話までネタバレです。
その前に、とても面白い記事を一つ
「Angel Beats!」人生を追体験する音無の成長が物語を繋ぐ
ここでのKeyコーヒーの説明はとても説得力があって興味深いです。
恐らくZucce氏は、サンデル教授の政治哲学の講義を聞いているのだろうと思いますが、やはりTwitterでもそのような発言をしていました。NHKで放送中ですが、とても面白いのでこの記事と合わせてお勧めです。
さて、ちょっと前の話になりますが今回はAngel Beats!1話がメインです。
麻枝准さんが心理学卒と言う訳では無いですが、1話を心理学から考えてみると色々と効果的な理論を使っているようなので、今回はそのお話です。
今回は、
・音無が冒頭で3回死ぬ必要性(学習性無力感)
・ゆりが音無に世界の説明をする理由(スリーパー効果)
・制服の意味(確証バイアス)
・月と天使の関係
について書いていこうと思います。
■学習性無力感
まずは冒頭のシーン。音無が天使に一突きにされて死にます。
その後も何度か死に、音無は開始5分で計3回死にます。
<画像:jpg><画像:jpg><画像:jpg><画像:jpg>
この理由ですが、これは学習性無力感を利用して音無をさっさと味方に引き込んだのでしょう。ゆりの戦略だと思います。
というのも、学習性無力感の問題の一つとして、『環境に対する積極的・自発的な働きかけが起こらなくなる』というものがあります。
アニメでは、保健室から逃げ出そうとしたり、大人を探していた音無ですが、早々に諦めてしまい、この後、もう大人を探したり逃げ出そうとする素振りは見せなくなります。
そんなに上手く行くかと思うかもしれませんが、実際、これぐらい強力に効いてくる理論です。
これにより、わずかな時間で音無が(表面的にしろ)SSSに加入し、この場から逃げ出すという目的から、記憶を取り戻すという目的にシフトしているので、ゆりの作戦は大成功と言って良いでしょう。
ちなみにこの3回死んだ内訳ですが、最初に死ぬシーンでは「新人勧誘の手はずはどうなってんだ〜」と日向が言っているので、音無があの位置で目覚めたのはゆりの仕込みです。
天使に殺されたのは偶然にしろ、あの場で音無が死ぬのは予定された事しょう。
その後、野田に殺されるのとトラップで死ぬのはゆりがコントロールできる範囲です。
■スリーパー効果
次に、Bパート冒頭でゆりが音無に世界の説明をします。