リトルバスターズ!のアニメも随分話数が進んでいますが、今回はOPについてです。
アニメ版のリトルバスターズ!のOPですが、やたらと光(ハイライト)が眩しいです。
ここまで眩しいOPも中々無いんじゃないかと思います。
ゲーム原作の方も入射光とか、恭介の背景が白飛びしてましたが、アニメ版はそれをより強調したものになっていますね。
もちろん、この明るさは光の玉からくるものですが、前半ではその辺りを確認してみようと思います。
それから後半では鈴と理樹の成長についても確認してみようと思います。
たかだかOPではありますが、OPの中に本編に関わる重要な示唆を含ませてますから気を抜けませんね。
書いているうちに随分長くなってしまいました。短くまとめる力無し。
少々長くなってしまいましたので、結論から書くと、
やたら眩しいOPはリトバスの核心たる光の玉を表現し、
オープニングが切り替わった14話と15話を比較すると、鈴と理樹の成長を見ることが出来る事から、アニメでも既に何週目かのループに突入している。
という事になります。
この眩しい恭介の直前、鈴と理樹が左向き、真人と謙吾が右向きで登場しますが、
これは、道を進もうとする理樹と鈴(画面の右側が上手になるので、キャラがインするのは基本的に右からになります)と、それを阻む(待ち受ける)真人と謙吾という図式でしょう。
リトバスのテーマの一つである、鈴と理樹の成長と、それを見守る周辺キャラを示唆します。
恭介はそこから、ある意味で超越しているという意味での図1ですね。
これは原作のOPにも度々登場している鳥です。
このカットも一瞬画面全体が真っ白になるぐらい眩しくなります。
ここからキャラ紹介に入りますが、全体的にとても明るいです。
背景が白飛びしている場合もありますし、そうでなくても入射光などが入り、十分すぎるほど明るいですね。
通常、白飛びした絵というのは、写真の世界では露出オーバーの失敗写真になります。
ですから現像する際に、白飛びせず(RGBが全て255に飽和せず)黒ツブレしない(RGBが全て0にならない)ように絵を作ります。
特別な意図が無い限りはこれが基本になりますから、
ここで敢えて、眩しいぐらいに明るくしているのはもちろん、特別な意図があるからです。
それから、キャラに影がついていて、背景がハリボテの様に見えるのは、恐らく原作の太い主線を意識したものだと思われます。
ここで、唯湖だけやや暗めの絵となります。図3の小毬と見比べると分かりやすいです。
エレクトーンにスポットライトが当たっているように見えますが、よく見るとスポットライトでは無く、窓からの光です。しかし、窓からの光であればこれだけ極端に明暗が分かれません。
同じ室内でも、葉留佳との明るさが随分と違いますし、ここでは、唯湖のこの世界に対する葛藤を影として表現したと見るのが自然ですね。
これも極端。
白飛びした校舎と、黒潰れ気味の木。
言うまでもなく、木は美魚シナリオにおいて重要な役割を持ちますし、光と影の狭間にキャラを立たせる事で、このカットで美魚というキャラを説明しています。
ここでNPC3人のの登場ですが、明らかに明るさは落としています。